更年期の治療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
HRTは更年期における血管運動神経系症状であるHot flush (のぼせ) や発汗、不眠、膣乾燥感、関節痛、四肢痛、イライラ、煩わしさ、気分の爽快感等に対して大変効果のある治療法です。更年期に一定期間 (約5年以内) 使用することは、そのメリットがデメリットを上回ることも知られています。しかし、長期の使用は下記のようなデメリットもあることをご承知下さい。また、60才以上では、代替医療に切り替えることも必要です。血圧の高い方やタバコを吸われる方は原則としてHRTは受けられません。
*経口エストロゲン剤の特徴
LDLコレステロール↓、HDLコレステロール↑、TG↑、LDLからVLDLへ↑、血管炎の促進あり。
抗酸化作用↑
*経皮エストロゲン剤の特徴
LDLコレステロール→、HDLコレステロール→、TG↓、LDLからVLDLへ↓、血管炎の抑制あり。
抗酸化作用↑
経皮エストロゲンでは静脈血栓症のリスクは上昇しないと言われています。
*HRTには女性に多いアルツハイマー病の予防効果は認められておりません。
*更年期におけるうつ症状は、閉経の数年前より現れるのが特徴です。